原発をとめた人びと 奥能登・珠洲 震源地からの伝言
日本中が被災したかもしれない (文責 武本匡弘)
自然災害である地震・津波被害、気候変動の影響によって引き起こされる人災ともいえる豪雨や土砂災害等。
2024年、地震による被害の復興が進まない状況下の中この2重の被害と苦しみを強いられた能登半島の人々、しかし過去にここで起こったことから想像するに、被害はこれだけでとどまらず、東日本大震災での福島第一原発事故を上回る規模での甚大な被害を引き起こすことになったのかもしれないのです。
約30年にも及ぶ運動
2003年末、石川県に計画されていた珠洲原発が約30年におよぶ住民・市民運動の成果によって白紙撤回された。(28年間の運動の後29年目にしてこの計画は凍結された)
もし、あのまま能登半島の先端に原発が建設されていたら、と珠洲での原発阻止運動を知る者たちはそう思ったはずだ!
原発を跳ね返した能登の人々、多くの方々が、一刻も早く日常を取り戻せることを願いつつ「もしあの地で原発が建っていて能登を襲った地震により崩壊していたら、日本は終わっていたと僕は思う…。写真24年6月撮影能登市
国策が人の分断を生む
「原発は不正な金品なしでは動かない!」この言葉に象徴されるように一部の既得者(ムラ)の欲望と非科学的な論理のもと暴力的に進められるのが原発計画であり、未曾有の事故が起きてもそこから何も学ばず危険極まりない技術を推し進めようとする暴挙に他ならない。
昨日までの友人、家族親類までも分断させてしまう国策によって破壊されたコミュニティで生き続ける人々の心情察するに余りある。
「語らない」という知恵
元旦のあの日、現地の皆さんの安否を心配しながらも「あ~珠洲に原発出来てなくてよかった…」と、知ってるものは皆そう思った…
しかし、避難先での様子は決してそうではなかったという…いや誰ひとりとして原発を口に出すことはなかったとの事だ。
「語らない」ことが、計画凍結後の地域で分断された人間関係を取りもどすための知恵となっているのだと察する。
能登を訪れた時に直接話を聞き、そこで生き続ける人々の心情を理解し、配慮する必要があることは再認識できた。
もちろん、重要な歴史的事実は封印されてよいはずはない。
ましてや、全国各地での原発や辺野古の基地建設に象徴される軍事計画など、一部の人に押し付けられている現実は国民みんなの問題であり重要な歴史の一部であり、その地に立つと日本が見えるのだ!
外部者の存在意義と役割は、当時の運動への支援だけでなく、記録と継承の過程でこそ大きいのではないかと思う。
写真 正にこの地に原発は立っていたはず…。(25年11月撮影)

歴史に刻まれるドキュメンタリー番組特別上映
1990年5月 NHK総合テレビで放映された「ドキュメンタリー90’ 原発立地ははこうして進むー奥能登・土地攻防戦」を会場にて特別上映いたします。
この番組放映が珠洲市における反原発運動に大きな影響を与えたことは誰も認めるところです。
しかし、その後再放送されることなく「幻のドキュメンタリー」として語られています。

スケジュール
◆26年1月24日(土)11時~13時
◆エコストアパパラギ2階ホール
◆参加費 無料 当日資料代として1,100円を頂戴いたしますのでどうぞご協力ください。(中高校生600円)
◆司会進行 武本匡弘 : https://ecostorepapalagi.com/講師経歴
または 0466-50-0117(エコストアパパラギ)まで。
会場定員の事情から完全予約制です。
ゲスト紹介
七沢潔さん
1957年生まれ。ジャーナリスト。中央大学法学部客員教授。NHKディレクターとして主に沖縄、原発、戦争に関するドキュメンタリー番組を制作。テレビ番組に「原発立地はこうして進む――奥能登・土地攻防戦」「ネットワークでつくる放射能汚染地図 福島原発事故から2カ月」。著書に『原発事故を問う』(岩波書店)、『テレビと原発報道の60年』(彩流社)ほか。
写真:珠洲市高屋 この裏に見える地が立地予定地だった…。(25年11月撮影)
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