海はゴミ箱じゃない!
海はゴミ箱じゃない! 汚染水海洋放出に対する対案ーーーーーー
「福島第一原発での放射能汚染水を海に流す」事に反対する
4万1,521人の方の署名を、「汚染水対策委員会」に提出したことを、グリーンピース・ジャパンから報告がありました。
短期間にこんなに多くの方の賛同が集まった事に希望が持てます。
ありがとうございます!
しかし一方、先週の「海洋放出の利点強調」政府小委員会の発表にはあきれるばかりです。
対案ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そもそも保管されているタンクの水の約8割には、トリチウムをはじめ、基準濃度を上回る放射能が含まれています。
選択すべき方法は、中期的に汚染水を保管し、その期間トリチウム等の放射能を取り除く技術等を開発し、段階的な策を講じていくという事が必要ではないでしょうか?。
それに例え10年かかっても、20年かかっても、更には50年かかってでも日本の科学技術は必ずその方法を模索し実現させるだろう、
それはこれまでの日本の科学・工業界等の実績、幾人ものノーベル賞受賞科学者を輩出している日本の高い技術・開発力を見てもあきらかなはずです。
安易に「海に流してしまえ!」となる愚かな行為で、私たちはどれだけそのつけを払い続けているでしょう?
これまで、圧倒的多くの人々が汚染水の海洋放出に反対という反面、「貯水スペースがなくなるのでしょうがない」という声も少なくはありません。
はたして、そうでしょうか?
これには十分な議論や意見交換などが必要です
また、海水に流された汚染水は「希釈」されるという言葉が安易に使われます。
長年海に生きてきた者としてこれほど無責任に感じる言葉はありません、海はそんなに広くないのです
海に潜った事もないという「海洋学者」が多い日本、更には「御用学者」と呼ばれる方々に次の話を聞かせたい
1滴の赤インクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの米国によるビキニ水爆実験に代表される核実験が、太平洋の広い範囲においてどれだけ放射線物質の無軌道な大量撒布を行ったか?
実験直後、「ビキニ海域の放射能は、大きい池のなかに赤インキを一滴落としたようなもの、海水には放射能は検出されないだろう」と言い放った科学者もいました。
しかし、現実は違いました、ビキニ水爆から2か月余り後に日本を出港した調査船「俊鶻丸」、それに乗船した日本の科学者たちは、波しぶきを浴びるだけでも危険な「汚染された放射能の海」、更には「死の灰」と闘いながらそれを証明しました。
マグロ・カツオなどの魚類に限らず、ビキニ環礁から数千キロも離れた海域においてもプランクトンにまで高い放射能に汚染されていたことを証明したのです。※1
今後も、異論にも耳を傾け、様々な意見、そして一人でも多くの人々と思索し続けていきたいと思います
ご協力ありがとうございました。
※1、参考文献「死の灰と闘う科学者」 三宅泰雄著 岩波新書
気候変動・脱プラごみ問題・ゼロウエスト・そして平和
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