「変革のレシピ」に貴方も!

奇跡の映画と言いたい理由#2「変革のレシピ」
お陰様で12月19日の上映会は満員御礼となりました、ありがとうございました!
 変革のレシピ:
この映画を初めて観た時「子供を知っている人が作ったな、」と強く感じた!
監督の佐竹敦子 さんはやはり2人のお子さんを育てた方であった。
マイクロプラスチックがテーマの映画ではあるが、低所得者層の人達が多く暮らすブルックリン区の公立小学校が舞台であることに強いインパクトを感じたのです。
この小学校にはシェルター(保護施設)での生活を経験している子も少なくないという、。
 
20数年間、総合学習担当で学校と関わってきた、ミクロネシアのある国の小学校での経験は印象深い。
ガムを嚙んだまま授業を受ける子供に教員は「空腹をごまかすためでしかたない」と理解をしめす。
また、週2日の給食の日だけ出席率が高くなるという状況もあり、とても環境教育どころではない現実がある。

マーシャル諸島共和国

 

国連で「子供の権利条約」が採択され30年がたつ、「だれ一人置き去りにしない」というキーワードは、今のSDGsの原点でもあり「学び・声を上げ続ける」権利は、経済格差に関係なく公平に子ども達みんなにあるんだ!という事を知らせるのは大人の最も重要な義務、命と生活を守り生き抜くための大切な事なのです。

子供に権利を教えると我がままになるという大人がいます。
だからこそ、権利を使って発言した子どもが社会のため、地球のため、他の人のためにどのような行動をとっているのかをもっと知らせる必要があるのです。
地球サミットで伝説のスピーチをした少女 セウ”ァン・スズキ 右下写真(大人になったセヴァン)高校生(当時)環境活動家 グレタ・トゥーンベリ、彼らは私達大人に「変革のレシピ」を伝えてくれているのです
だから、この映画から学ぶことはあまりにも深い、そして「変革のレシピ」とは何であるか?共に考えたい。
 
子供という生き物は神様が作った最も偉大な奇跡!
ありがとう、子供達!
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「熱意の結集」:
環境活動家であり、映像作家でもある共同監督の佐竹敦子さんは、これまで17年間の映画・映像分野で素晴らしい活躍をされ、数々の受賞経歴と共に、教育・ドキュメンタリー映像分野にて数少ない著名な日本人アーチストです。
更に、今回の共同監督でもある デビー リー コーヘンさん
もまた環境活動家・プロデューサー、そしてマルチメデイアアーチスト
として活躍、マンハッタン廃棄物処理諮問委員会の役員も兼務し、
ゼロウエイスト運動のパイオニアでもありこのお二人の
コンビネーションは絶妙と言える!(写真右)
その他視覚効果・アニメ等才能あふれるアーチスト達が織り成す映像
は斬新で、正に「熱意の結集」から生まれた名作と言えるでしょう。
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学校・教育改革という悪夢:
この学校のあるブルックリン区レッドフック地区は巨大台風に見舞われた過去がある。
災害地区というと、どうしてもニューオリンズを襲ったハリケーン・カトリーナを思い出す。
その復興のどさくさにまぎれて行った‟教育改革”は正に時のブッシュ政権時の「ショックドクトリン」で、教員組合は解体され、バウチャー制の「チャータースクール」の新設、民間企業の介入だった。
それは、正にウイリアム・フリードマンの「新自由主義」からの影響、つまり「公的教育現場の強奪!」ともいえる‟教育改革の悪夢”だったのではないかと思う。
日本でも、、
当時、私自身総合学習の授業を作るために通った学習会(東京大学教育学部・佐藤学教授(当時助教)主催)でこのチャータースクールのことが良く話題になった、と同時に公立学校校長に民間人の登用が始まり、それに若い教員達が新鮮味をもって迎えていたのを思い出す。
しかし、これははっきり言って学校への「競争原理」の導入であり、いかにもアメリカのうわべだけの右ならえの教育改革が何をもたらすのか?想像するのは難しくない。
この映画での生き生きした子供たちの表情を見て癒されると同時に、けっして現実はそれだけではないという懸念、そして教員達の疲弊・いじめがはびこり、学校を行くのをやめた子供が増え続けている日本の学校現場のことが気になってしょうがなくなった。

上映会と懇談会:                       
上映会が全国に広がることを願っています。
そして、出来るだけ上映後の感想や意見交換等の懇談会
の機会を強く望みます。
是非これを機に、私達の地球・私達の子供達のことなどについて話し、希望の道を探って欲しいのです。
(文責 武本匡弘)
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一般上映会・学校上映・吹替子役・声優募集にご協力ください!
①上映会場で応募希望の方、保護者共に名簿にご記入
以下の予定にて随時お知らせをいたします(コロナ状況次第で変更可能性あり)
②または、kikokikinet(@)ybb.ne.jp までメールでのご応募(年齢・朗読やお芝居の経験などの有無もご記入願います)※この映画を観ていることが条件になります

・学校用は、吹き替え版の映画として完成するのはこの夏を目指してます。
・その後、教材としてパッケージになるのは、2022年になると思います。
・吹き替え子役のオーディションは、4月から5月くらいを予定しています。

また、上映に関する直接の問い合わせは詳細はこちら https://www.microplasticstory.org/